イリノイ大学留学中の4年間は、結局は主として研究・勉学(研学)に終始した感がある。
wakohはそう旅行が好きだったわけでもないし、時間的な制約が大きかったし、経済的にも余裕があったわけではないし、はじめは一人で留学したのに、帰国までには家族は4人に増えてもいた。だから、アメリカ中を旅行して回るなどとは想像もできなかった。
だからと言って、大学の中に籠りきりだったわけではない。時には、招かれたり、少しは自分からも出かけたりもした。はじめのうちは、イリノイ州内での小旅行がせいぜいだった。
留学初年度には、クリスマスの時、ホスト・ファミリーから、初め
連載:社会心理学徒への道