連載:昔の思い出2

第9回 宅配寿司はみんなに助けられ

■■正社員■■
最初、一人だけ正社員を雇った

死んだ気になって
が、口癖の頑張り屋

ホントに良くやってくれた。

でも

あっという間だった

ほとんど、口を出さない
出資してくれた社長が、この時だけ口を出した。
やめてもらうしかないだろうって

正社員としての給料が払えるような状況ではなくなった。

あんなに頑張ってくれたのに

悔しくて悔しくて

確かにどうひっくり返してみても
そうせざるを得ない状況
社長に言い返せる材料が何一つ無い

泣きながらポスティングを続けた。
ずっと。
店に帰れないから。

彼に何て言えるのか

自分が情けなくて
悔し