花は散るからこそ美しい

大阪の桜とはお別れの時を迎えました。

 花は散るからこそ美しいものですね。

 能の魅力を「花」に例えた世阿弥の

 能楽論「風姿花伝」。

 「時分の花」に惑わされず「まことの花」を目指せ、

 と説いた部分は、人生論として捉える事ができます。

「花と、面白きと、めづらしきと、これ三つは同じ心なり。

いづれの花か散らで残るべき。

散るゆえによりて、咲く頃あればめづらしきなり。

能も、住する所なきを、まづ花と知るべし。」


「花」と「おもしろさ」と「めずらしさ」の3つは同じ事。

散らない花などなく、散るからこそ咲いた時に

珍しさを感