地震災害と心理学

「持つ」か「ある」か。

資産・財産などを「持つ」にこだわるか、今この世に生きている自分が「ある」に重きをおくか。

分かりやすい例が過去にあった。

あの『アンネの日記』の父親は「持つ」にこだわったよう。
ナチスの手から逃れようとするも、身の回りの物を持ち、逃げ道ない屋根裏部屋を持ち、自分の住む国土の「持つ」をつづけた。

『サウンドオブミュージック』のトラップ家主人は「ある」を選んだ。
家族の命が「ある」こと、人間それぞれがこの世に「ある」ことこそ価値「ある」と判断し、土地建物を捨て、国をも捨てた。

地震の災害をこうむる悲惨な状況でも「持つ」か「あ