主要通貨の対ドル下落トレンドは終息したのか?【その一】

通貨によってばらつきはあるものの、主要通貨の対ドル相場は過去2年間ほぼ軟化の一途を辿ってきた。米国を除く世界経済の低迷、原油をはじめとする資源価格暴落、米金融政策の転換(テーパリング)といずれもリスクオフと米金利高期待のもたらす投資資金の米国への資金還流がその要因となっていることには疑いはない。

一方、最近の世界の株式市場や商品相場は幾分落ち着きをみせてきた感もある。原油価格もようやく40ドル台に乗せてきた。いずれの相場も大きく揺れ過ぎては均衡点に向かって戻るという現象を繰り返している。

FX市場もこのマクロ経済の影響を矢面で受けていることになるが、