FXのトレードではよくあることだが、相場が一定期間下げ続けることがある。このような時、『もし大底で買えることができれば超ラッキーなのに』とついつい考えてしまうのであるが、現実的にはほとんどそんなことは不可能に近い。 ドル円の現値が110.00を割り105.00まで下げてきているとする。相場観として、このまま下げ続けた場合、瞬間的に100.00割れがあるかもしれないが、その辺りで反転上昇するので…

通貨によってばらつきはあるものの、主要通貨の対ドル相場は過去２年間ほぼ軟化の一途を辿ってきた。米国を除く世界経済の低迷、原油をはじめとする資源価格暴落、米金融政策の転換（テーパリング）といずれもリスクオフと米金利高期待のもたらす投資資金の米国への資金還流がその要因となっていることには疑いはない。 一方、最近の世界の株式市場や商品相場は幾分落ち着きをみせてきた感もある。原油価格もようやく４０ドル…

最近書店に立ち寄ると、「くるくるワイド」なるへんちくりんなタイトルの書籍が並んでいるのにお気づきだろうか。 実はこの幼児性に満ちた表現、FXをやっていると時々耳にする。筆者も素人っぽい響きに冷笑を禁じ得ない思いであったが、それでも時折塀の隙間から中を覗くようにして、おおざっぱな取引方法はなんとなく分かったつもりでいた。 その「くるくる」が｛FXくるくるワイド投資術｝としてかの日本実業出版社か…

現在ラジオ日経でシリーズ放送中の「株塾」で「うねり取り」なるプロの玉建ての方法が紹介されている。現在9回まで進んでいるが、この番組Ustreamで同時配信されるとともに、放送終了後の課外授業として、過去の実際のチャートを動かして、今までFXでは誰も教えてくれなかった玉建ての秘儀を目の前で見せてくれるのだ。 FXには古今東西の無数のインディケータが存在し、それぞれ長所もあるのだが、なかなかこれで…

過去3回にわたってNikkei225の押し目買いの経過を日記として報告したが、今回はその顛末を述べることで終章としたい。 前回報告時点での買いポジションは4枚、平均買い価格は20,249円だった。当面の下げは19000円台と予測していたので、チャートの節目と考えられる19,820円に最後の指値を置いていた。 6月15日静養先から帰宅した後も相場はジリ下げ状態にあったが、18日にはボリンジャー…

前回の日記で、６月１日の日足において日経225(CFD)に売りのダイバージェンスが発生したことを記しました。日頃愛用しているMACD Histogramというインディケーターとローソク足との間の逆行現象で、日経225の下げを強く示唆するものでした。（添付チャート参照） 数日間の短期トレーダーにとっては絶好の売りの局面ですが、筆者はこと株式指数CFDに限り配当をも意識した中期の取引を原則としてい…

塾長というニックネームで広く知られる酒匂さん、4月以来「Goddealer酒匂隆雄が本物のリアルトレードを披露する」として目下奮戦中である。 4月から6月までの3ヶ月間、毎日トレード履歴を公開して、彼が提唱するピボットをベースにした原則逆張りのデイトレ手法を披歴している。外為どっとコム社の関連ページhttp://www.gaitame.com/goddealer/ でデイリーに履歴が更新されて…

Oanda社では過去１週間、１ヶ月、１年の８通貨の相対的強弱を示すHeatMapを同社ホ−ムページに掲載している（添付１）。これ自体、大変参考になる情報であるが、できれば過去5分、15分、30分、60分、240分、１日、1週、1ヶ月の分析があれば、デイトレやスイング取引に利用できるのではないか。売りにせよ買いにせよ最適な通貨ペアの選択ができるとともに、戻り売りや押し目買いのタイミングも一目で計る…

数週間前、この欄で「第一線ディーラーが明かすプロの技十選」というセミナーを紹介した。講師は小林淳という方で、もう５０歳を過ぎたベテラン中のベテランである。チェース銀行、ロイズ銀行、ドイツ銀行等名だたるグローバル銀行で、為替ディーラーという厳しい現場を経験され、現在もBNPパリバ銀行東京支店で外国為替部門を取り仕切りつつの現役ディーラーでもおられる。 一般には容易にうかがい知れないディーリングル…

亡き丹波哲郎さんによれば、あの世とこの世は陸続きだそうであるが、我々凡人にはあの世のことはとてもうかがい知れぬことである。このことはFXの世界でも同様で、グローバル銀行のディーリングルームで日々繰り広げられているオペレーションはとても一般のトレーダーには近寄りがたい存在とみられてきた。カーテンの向こうの神秘性を帯びた世界では、職人的特殊能力やカリスマ性を持ったディーラー達が鎬を削っている。外から…

その【一】から続く この津島システム、今から思えば大変単純なシステムで、現在東京ＦＸ倶楽部でも取り上げている、MT4を使えばいとも簡単に自動売買システムに変身させることができる。エントリーは移動平均線２本で方向性を判断し、一定の計算方法で逆指値の値を決定、エグジットはちょっと変則的だがRSIを使うことになっている。ものの１時間程度でプログラムは完成、早速昨年及び今年の実際の値動きを再現させてテ…

筆者がFXを始めたのは2008年の夏の終わりあたり、時あたかもサブプライムローン問題が論じ始められてはいたが、数週間後にはかの名門リーマンブラザーズが破たんするとは、露思いも及ばなかった。 ＦＸ業者に口座を開いたものの、具体的な戦略などは持ち合わせもなく、１時間に20回近くトレードを繰り返すスキャルピング（当時はこの呼称も知らなかった）を繰り返していた。現役時代には財務部門で輸出入取引ため、銀…

ちょっとオカルトめいた話になりますが、10月5日から水星の逆行期間に入っています。逆行と云っても、地球と水星の公転周期の違いから、地球から見ると水星がそれまでの動きから反対方向に動いているように見えるだけの現象です。ところがこの期間に入るとなぜか相場が大荒れをすることが多いのです。今回も10月6日からドル円はそれまでの上昇局面から一転、短時日のうちに110台円から105円台までの急落を演じました…

２月に突然アップデートされたMT4 Build 600台、その後も目まぐるしくバグを含む不具合の修正や改良が繰り返されてきました。７月４日にアップデートされたBuild 670が、現在のところでは最新のバージョンのようです。 ダウンロードしたNew MT4チャートは、一見旧バージョンであるBuild 509とほとんど変わりません。したがって、新しくMT4 チャートをこれから利用されたいという方…

筆者が趣味人倶楽部にて東京FX倶楽部を立ち上げた際、ある方から投稿があってFXの取引手法のなかにマーチンゲール(martingale)というのがあることを知った。当初は何のことかピンと来なかったのであるが、話を聞いているうちに、それがルーレットの有名な賭け手法の一つであることを思い出した。 海外旅行をされる方でもご存知のかたは少ないのであるが、30年ほど前に筆者が駐在していたロンドンには、カジ…

ー　【その一】から続く　― 主な変更点と不都合な点 １） プログラム言語 New MT4はMT5との互換性を保つこととしているが、100%の互換性はないので、従来のプログラム言語に加えて新しい関数等を学ばなければならない。従来使っていたインディケーターのプログラムに変更を加えて、コンパイルするとエラーとなったり、ウオーニングが多発したりする。どうしても新しい決め事を覚えなくてはならないが、い…

2月3日以来、世界のFXトレーダー達は大騒ぎをしている。今やFXトレーディング・システムの世界標準仕様となったMT4　（MetaTrader4）が突然自動更新（アップデート）されたためだ。このシステムを採用するFX会社（ブローカー）にとっても寝耳に水の状態であったようで、内外各社は顧客対応におおわらわというのが現状である。 筆者が関わっている東京FX倶楽部の参加者のMT4も、ご本人たちが気付か…

ＦＸファンの皆様、こんにちは！ 日記欄をお借りして、東京ＦＸ倶楽部主催デイトレ紙上大会（実況）のご案内をさせていただきます。 東京ＦＸ倶楽部では、スイング取引を中心に勉強を続けてきましたが、最近ではデイトレの研究も行うようになりました。そしてプロのアイデアも借りた「S&M デイトレ戦略」を提案するに至っております。 この手法は関係者の間では、その有効性は確かめられていますが、これを実際の市場…

今年（2013年）の相場は、為替も日経２２５の動きも比較的単純な動きを示したために、好結果を収められた方も多いのではなかろうか。来年もてぐすねを引いて市場の再開を待ち構えたいところではるが、翻ってみればそのような甘い考えは到底通用しないのがこの世界、お正月用の御節の味見を兼ねてちびちびやりながら、独断と偏見で来年を占ってみたいと思う。 １）ドル円 　　2011年10月を基点として始まった最初の…

この11月に台湾ツアーに参加した。3日間で彼の地をバスで巡るというあまりやる気のないお付き合い旅行だった。案内してくれたのが、60代半ばの日本贔屓の台湾人男性で、道すがら台湾から見た日本との関係、あたかも江戸時代から大戦後までの日台関係史を学ぶことになった。戦後教育を受けた我々の年代では、学校の歴史の授業では避けられていた部分でもあった。平戸に生まれ母は医師の娘田川マツ、後に明最後の王朝に仕えた…