栴檀の花

先日ハイキングで、摂津市の大正川の堤防を歩いた。河原に、紫色の花を付けた栴檀の木が、何本かあった。

「せんだんは二葉より香ばし」との言葉があるが、ここでいう「せんだん」は白檀のことで、発芽の頃から早くも香気を放つ。英雄・俊才など大成する人は幼児から人並みはずれて優れたところがあることのたとえである。

広辞苑の最初の項目には、栴檀はビャクダンの異称と説明している。ビャクダンは早くから香気を出すが、栴檀は匂いが薄いとのことである。いつそうした紛らわしいことになったのか不明であるが、今回確認したのは、ビャクダンでない栴檀である。

大正川から安威川沿いを歩