ニヒリズムについて書いてみる

ニヒリズムの核心は、こんなことではないだろうか。
しょせん人間は死ぬものだし、そうなれば築き上げた価値とかが
無意味になってしまう、けっきょく人生とは虚しいものだ、
そんな諦念に満ちた人生観をいうのだろうと思う。
つまりは人間のおかれた受動的な状況を述べたものだ。

日本語としては虚無主義という翻訳がなされる。
しかし、この世の「虚無」性を、「主義」として積極的に
主張するものなのか、この点は疑わしい。

花は美しい。けれども永続しない。
やがて枯れて散ってしまう。
これと同様、みな人生があるけれども
いずれ死んでしまう。

宗教で説かれる価値観、あるい