ベルリン・フィル 「バビ・ヤール」に痺れる

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ベルリンでの音楽鑑賞の初日は、いきなり真打ベルリン・フィル。指揮は、ラトルではなく、客演のヤニック・ネゼ=セガン。

プログラムの一つ目は、ヴァイオリンにリサ・バティアシュヴィリ(写真)を迎えて、バルトークのヴァイオリン協奏曲1番。愛していたヴァイオリニスト、シュテフィ・ゲイエルに別れを告げられた20 代半ばのバルトークが、その想いをこの曲に託し別れの言葉とともに、ゲイエルに贈呈したという。その後、曲は演奏される事なく忘れ去られ、半世紀後、バルトークもゲイエルも他界してから、彼女の遺品の中から楽譜が見つかり、その存在が知られる。

そんな運