お見舞いで元気を貰う

地域の大先輩が入院したので仲間3人でお見舞いに行く。
手術後6日目だがいたって元気でリハビリも始まった。
 「この点滴を持ち歩くのも今日まで!楽しいね~。」
やはりベッドから開放されるのは何よりも嬉しいらしい。
しかし嫁さんの明るい顔に較べてご本人の顔色が浮かない。

腎臓癌で片方を摘出したものの肺に転移が見られる。
 「定期検診で肺に見付かって精密検査で分ったの!」
 「それは良かった!命拾いしたかもね?」
そうは言ったものの、これから辛い抗癌剤治療が始る。
それが気になるのか夜はおちおち眠れないとこぼす。

さらに夫婦揃って主治医に余命は?と聞き返し