『死』について

以前は『死』を

今とはかけ離れた
遠い未来に起きる出来事、
日常とは切り離された事柄ととらえていたのだが、

最近、

『死』は生の延長上にあるととらえるようになった。
生と死を
対極にあるものではなく一つのセットとしてみる。
相の違いと言ったらいいかもしれない。

「生」の相と「死」の相。

私たちは「生」の相と「死」の相を
ぐるぐると巡っている。
これは
仏教の縁起の世界観でもあるのだが、
哲学的観念的なものではなく事実だと思う。

事実と思うようになったのはなぜかというと、
2年ほど前に、
ある分子生物学者の講演を聞いたからだ。
そのとき書いた日