連載:科学・数学

2045年問題、このごろはシンギュラリティ?

レイ・カーツワイルがやがて来る2045年問題を警告する形で書物などを出版した。この頃では「技術的シンギュラリティ」、あるいは「シンギュラリティ」などといって、AI技術の進展の先に来ると予測される、不吉な未来を危惧するような出版物も増えてきた。

カーツワイルの書物をむかし読んでみたが、途中で嫌になった。彼の主張は、それはないなというのが自分の実感で、その感じは今も変わらない。

しかしながらこの手の論に対して、なかなか反駁しにくい。その理由は、予測不可能な事態が起きるという警告に対して、いや予測ができる、ということがはっきり言いにくいところにある。
ちょ