「初心忘るべからず」

平成8年の8月に亡くなった父、
生きていれば、明日で107歳だ。

敗戦の色濃くなった昭和19年に出征し、
戦地の朝鮮で、目をやられ、
敗戦の年の12月に帰還したが、
深刻な視力障害は、生涯治らなかった。

戦争が原因で、ささやかな暮らしを破壊されたのは、
もちろん我が家だけではない。

当時の国民の圧倒的多数が、
何らかの形で愚かな戦争の被害者となった。

72年後の今、
風化させてはいけないこと、
忘れてはいけないことを、
思い起こしている。

圧倒的多数の国民が平和を望んでいるにもかかわらず、
なぜか小理屈をこねまわして、
「平和を願う者は、愛国的