人口減の対処は労働生産性の向上

日本は高齢化率(総人口に占める65歳以上の割合)が約27%もあり、世界一高齢化が進んでいる国だ。何もしなくても、介護、医療、年金などにかかる費用が毎年5000億円以上増える構造になっている。その分を取り戻さなければ、貧しくなるしかない。
そのためにはどうすればいいか。国内総生産(GDP)を上げていく。「GDP=就労人口×生産性」だから、人口を増やすか、生産性を上げるか、という二択になる。
ところが、日本の労働生産性は、OECD加盟35カ国のうち22位(2015年)。しかし、これは逆に、改善の余地が山ほどあるともいえる。

なぜ日本は生産性が低いのか。