室津の港

 室津へ行ってきた。車で片道1時間半。
 スケッチをして、室津海駅館開館20周年記念企画展「竹久夢二と室津」展も観てきた。
 夢二は、大正6年に訪れてから、室津を題材にした作品を数多く描いているそうである。


 室津のこと
 山が瀬戸内の海に向かって流れ落ちる、その裾を這うように県道が巡る地形が続くなかに、ほんの少し海に突出した岬があり、その中に巻き込むようにしてできた入江がある。
 そこが室津の港である。
 後背地が無く、耕作地は無く、古くからの航海の中継地としての港としての働きだけで栄えてきた町のようである。
 奈良時代から摂播五泊としての歴史があ