紅葉狩り散歩 ―四寺回廊(能仁寺・本土寺・東漸寺・平林寺)―

先日、駅までの歩道を赤や黄色の或はそれ等の混じりあった楓の落ち葉が埋めていた。思わず仰ぐと街路樹の多くの葉が落ち、散りそびれた紅葉した葉が遅い朝の光を集めて色を一層鮮やかにしている。久保田万太郎の句が浮かぶ。「冬紅葉冬のひかりをあつめけり」改めてもう秋もおしまいだな、と。
今年の秋はいたって短かった。と思うのは私だけではないだろう。その短い秋の中、「寺巡り」のオフ会を含めて5カ寺の紅葉狩りに出かけた。
紅葉するもみじを愛でるのを「もみじ狩り」という。季節によって梅を、桜なども愛でるが「梅狩り」「桜狩り」というのをとんと聞いたことがない。
「狩り」を広辞苑