放蕩息子のその後

前の日記の続きです。

聖書には書かれていないが、
父の元に無事帰った息子は
その後どうなっただろうか。

飢えて死の間際まで行った彼は、
「これがほしい、あれがほしい」とは
もう言わなくなる。
「食べられるだけで幸せ」
「生きているだけで幸せ」と
今の生活に感謝しながら生きていくことだろう。

食べ物だけでない。
家を出るということは家族を見捨てるということ。
家族を裏切ったのだからその罪は重い。
戻ったとしても「お前なんか知らない」と
見放されてしかるべきだった。

しかし、父は想像以上の愛情で彼を迎えた。
その愛に心打たれた彼は
父のためなら何でも