連載:宗教2

頭の理解とは・・・ (自分のためのメモ)

どの書物に掲載されていた話か失念してしまったが、心に残るエピソードだ。
宗教の読書会で作成した資料から。

ある住職のもとで仏教の勉強をしている会社のお偉いさんがやってきた。
「和尚!、ようやく自分は怒りの感情を冷静に見つめられるようになりました。」
と告げる。
すると和尚は、フンと言わんばかりで、
「そんな付け焼き刃のような境地が、役に立つものか。」
と冷淡な態度。
「これまでにない感情の平静さを得ることができたというのに、
それを和尚は評価しないのか。」
とやや気色ばむ。
相変わらず和尚は真に受けずに横を向いたままだ。
その態度に、お偉いさんはカチン