母の死がもたらしたもの「母の残像」2015年制作 劇場公開2016年11月

 報道写真家の母イザベル(イザベル・ユペール)が急逝して3年後、写真展の企画が持ち上がった。

 アフガニスタンやシリアに同行した同僚のリチャード(デヴィッド・ストラザーン)から「ニューヨーク・タイムズ紙に彼女の記事を書く、宣伝の一環だ。記事を書く上では彼女の死の真相に触れないわけにいかない」とイザベルの夫で高校教師のジーン(ガブリエル・バーン)に言う。戸惑いながらも承諾するジーン。

 というのも高校生の二男コンラッド(デヴィン・ドルイド)が母の死以後、人が変わったように自分の殻に閉じこもっている。真相を知らないのはコンラッドだけ。

 長男のジョナ(