前向きに生きる

 2日間野菜の収穫をしなかったら身体がほっとしたが、気持ちは少し寂しくなった。
 東京に出かけて都会の風に吹かれるのは週に1度がいいとこで田舎育ちには故郷が一番だ。
 昨日、水槽の中で泳いでいたオイカワが夏の夕方には飛び跳ねていた川もコンクリートで固められ、魚取りをしたことも想い出の中となった。
 幸か不幸か市街化区域を外れた場所に少しばかりの農地が残されている。この場所は200年前に二宮金次郎さんが歩いた道路の横にあり、ほぼ江戸時代の田んぼの形状を残している。少年時代には早乙女が田植えをして、小学生の自分は一定の幅に棕櫚縄を張ったり、苗配りをしたりした