● 歌会始入選歌の考察


 今年も歌会始の歌の考察を試みたが、同じ様なシチュエーションの歌も多く、読み応えを感じる歌が少なかった。

 選者は、この5人。
 ★篠弘(84)=日本現代詩歌文学館館長、日本文芸家協会副理事長、歌誌「まひる野」代表
 ★三枝昂之(73)=山梨県立文学館館長
 ★日本歌人クラブ会長▽永田和宏(70)=京大名誉教授、歌誌「塔」選者
 ★今野寿美(65)=現代歌人協会会員、歌誌「りとむ」同人
 ★内藤明(62)=早稲田大教授、歌誌「音」発行人

 「民」の歌ゆえに技巧や理屈っぽい歌を避けているのはよく分かる。それにしても、あれやこれやと意見が割れて無難なと