心にすとんと落ちる名文句 3

別れることは辛い、情を断ち切ることは苦しい作業であります。だが、自らのため。別れる人のため、敢えてそうしなければならない時期は、いつかきっと来ます。

 そのときどきに後ろ髪をひかれる思いがなかったといえば、嘘になりましょう。でも男と別れるそのドタン場で私はためらいませんでした

(山田 五十鈴)

 ひとは、実際の恋の対象よりも、自分で描き出すそれの心像の方を一層愛する。ひとがその愛するものを正確にあるがままに見るならば、もはや地上に恋はなくなるだろう

(ルソー 「エミール・第四編」)

 友情と恋愛は一つの根から生えた二本の植物である。ただ後者は花