別れることは辛い、情を断ち切ることは苦しい作業であります。だが、自らのため。別れる人のため、敢えてそうしなければならない時期は、いつかきっと来ます。
そのときどきに後ろ髪をひかれる思いがなかったといえば、嘘になりましょう。でも男と別れるそのドタン場で私はためらいませんでした
(山田 五十鈴)
ひとは、実際の恋の対象よりも、自分で描き出すそれの心像の方を一層愛する。ひとがその愛するものを正確にあるがままに見るならば、もはや地上に恋はなくなるだろう
(ルソー 「エミール・第四編」)
友情と恋愛は一つの根から生えた二本の植物である。ただ後者は花