連載:宗教2

東爺さんのことば (自分のためのメモ)

妙好人として知られる東政二さんの言葉に書籍で触れ、ふかく敬愛するようになった。東さんは石川県小松にあるという本蓮寺の信徒さんで、平成4年に93歳で亡くなられている。

老衰で体が不自由な上に、リュウマチで足が痛い痛いといいながら念仏を唱えられていたそうである。その当時の言葉が残っていて、どの言葉にも深い信仰のほどが伺える。

こんな言葉がある。
「心というものは、わが欲とくっついていて(真理を客観的に受け取れなくて)、いつもふらついているから、そんなもので仏法を聞いては駄目や。真理を我が欲で我が都合のいい方へ曲げてしまう傾きが多分にある。ああなるのが信心