「男女7歳にして席を同じうせず」の席は蓆(むしろ)、つまり寝茣蓙のことだといいます。
7歳になったら、男女の雑魚寝はいけないということなのでしょう。
徳川幕府は儒教を道徳の基本としましたから、親の意向を無視した自由恋愛など、もってのほかだったのです。
儒教にしばられた江戸の男女も、人生の春になると血が騒ぎます。用事もなく男女が話し合ったりすれば、噂になったりしました。
口から口へ伝わり、恋には悲哀がつきまとっていたのです。
子どものときに親同士が決める「許嫁(いいなずけ)」も、至極自然な慣行でした。
その間隙こ、「片思い」「恋煩い