厨口から出て玉簾咲く小径 飴山 實
玄関の灯の及びゐる玉すだれ 高澤良一 素抱
玉すだれ政権どちらに転ばうと 高澤良一 暮津
玉すだれ殖え来ぬ住宅団地なる 二神節子 『砥部』
ちらほらと投票の道玉すだれ 高澤良一 暮津
咲き揃ふダチュラ百管農繁期 張替総史
港町ダチユラに荒き夕の雨 柴田美枝子
沖縄の温室ダチュラの花咲いて アロマ
古丹波に挿す紫の朝鮮朝顔 細見綾子
鍋洗ふ前紅鱒の列通る 野村泊月
水底に紅鱒の影秋めきぬ 中條睦子
女来て紅鱒他愛なく釣られ 橋閒石 朱明
採るほどは無