名物の芋を使うとこうなるのか

 川越にある「岡野屋食堂」で、芋ざるうどん750円を食べた。市役所のある通りを西に進み、蔵の街通りの交差点を越えて菓子屋横丁の通りの手前にある。
 川越は芋が名物だが、芋ようかんや芋けんぴ、芋焼酎など芋だらけのところがある。今回、紅芋を練り込んだうどんがあったので、食べてみることにした。麺は、紅芋の鮮やかな紫色をしている。うどんにしては細く、蕎麦だと言われてもそうかなと思ってしまいそうだ。強いコシがあり、私の好きな武蔵野うどんの中にも冷麺の食感に近いものがあるが、それと似ている。食べてみると芋らしさはなく、よもぎや柚子のように香りが立つものでもないので、