天文の世界史(8)

天空を玉葱の皮と見立てて観測が続けられ、星の動きが計算によって導き出されるようになったが、

異常な星も観測され、一瞬で夜空を駆け抜けて消える流星、

長い尾を引いて星座の中を移動する彗星、

そして、突如として現れ、昼間でも輝く超新星、

人類はこれらの現象に慄き、何らかの天からのメッセージではないかと懸命に探索することになる。

そしてそれが天文学進歩の踏み台になる。

アリストテレスは月より下の変化する世界と、月より上の永久不変な世界に二分し、

突然現れる彗星などは気象現象だと考えた。

この影響を受けている西洋の天文学は、これらの異常天体は天文