老人介護施設に入所している伯母を見舞うことにして、何が彼女が一番喜ぶかと考える。数年前に週刊誌の文春、新潮がありがたいと聞いた話を思い出し、介護施設の反対方向にあるコンビニで調達して１５分ほど歩く。１１時頃着いた割には、昼食のためホールに行く前だったのでゆっくり話はできなかったが、充分近況は伝えられた。帰路、旧山本男爵邸の敷地から海添川に伸びているムクに会いに行く。以前何かに書いた事もあるが、私の心情風景の中の樹である。この樹から下流１５０ｍ程の所で生まれ育って１５歳迄居た。丁度張り出した幹の下が川の深みだったこともあり、いつかあの木から飛び下りると子供