宝物の螺鈿きらめく青葉光 中村佳子
からだごとぐぐとチエ口弾く青葉かな 満田光生
青葉風髪靡かせてプロムナード アロマ
しづもりて鯉も青葉の冷にをり 森澄雄
板の間を拭き青葉翳を拭く 嶋田麻紀
早苗饗や子の手にあまる青葉餅 冨山青沂
晩学のはじめに眼鏡青葉萌ゆ 井出絵衣子
室蘭は丘陵の都市青葉燃え 高浜年尾
梅雨寒の母子に青葉隙間なし 原コウ子
旅終へてこころやさしき青葉かな 山田みづえ 木語
青葉風麗らかな日に散歩して アロマ
楡青葉ミシガンキルトに州風土記 加藤耕子
銅鐸を打つ