レッドリバーロック 2

いつの間にか隣の部屋の母親と息子二人にお姉さんと呼ばれ、日々おしゃべりを楽しんでいた。

その頃私は嫌々ながらも洋裁学校に通っていた。
洋裁なんて大嫌いなのだが、美大を反対された私にそのまま田舎で洋裁、茶道、生花などの花嫁修行をすれば良いと言う大人たちの言うことを聞かずに上京したのだった。
それには口実が必要で、ファッションの勉強は東京でなければならないと主張したのだった。
田舎にいれば、恐怖の見合い結婚、それから逃げるため。

ある日、隣の部屋で話していると、本当に悪いことしちゃったと母親が話し始めた。
息子たちは留守。
「あのね、先日銭