あの花壇の処に老婆が二人いて立ち話をしている。 「綺麗ですね。いつもここを通る時、楽しませてもらっています」 迷わず話し掛ける。私は娘の住む街に知り合いはおらず、同世代と話すのに飢えている。 年齢を聞いてみた。花壇の持ち主は92歳で、歩道側にいる老婆は83歳だと言う。 「あんたは幾つ?」 「69歳です」 「あれまぁ、まだ娘だよ」 「60代なんて娘、娘」 二人口を揃えて言う。92歳は言う、 …

エゾリスの兄弟、再登場 ここらの公園のエゾリスさん、 兄弟の写真を再びアップ。

紙芝居「ふるさと加西１００ものがたり」の、 台本が書きあがった。 １２枚の予定で、 いよいよ絵が描ける。 アクリル絵の具を購入、 くれよん、色鉛筆などは手持ちがある。 絵のイメージに合わせた画材を使うことになる。 紙芝居は私の人生において、 一番最初の手作りモノだった。 小学校１年の時、 教科書に掲載されていたお話を、 画用紙になぞった。 貧しい主人公がとても大切に可…

玄関の方から人の話し声がする。急いで降りて行った。そこにはまるで保育園から帰って来たような姿があった。 「バアバ!バアバ!」 手には途中で買ってもらったのだろう、アンパンマンのパンともう一つパンを持っている。急いでベビーカーのベルトを外し、靴を脱がせる。 ソファに下ろすと直ぐにパンを食べたがる。先ずは石鹸付けて手洗いだ。お昼御飯にはまだ早いが待たせられない。パンにむしゃぶりつく２歳…

兄 享年79歳 長くはないと 電話で聞いてた、 その二日後の訃報 遠方なのですぐ 行けないと思う、と 話していたけど、、 車の都合がついたら 仏様にお参りに行こう、、 兄嫁に伝えておいた 今月か来月の頭、 行きたい、、、

きのうも昼間は家の中で作業。 ジャガイモの残りの皮むきを完了。 カットと冷凍保存前の処理は翌日へ回し、 お昼は残っていたチキンスープカレーを食べた。 ４時過ぎにようやく畑へ。 源ちゃんを走り回らせながら、 サトイモ掘り。 明日はサトイモを味わうことにしよう。 掘っていると、 源ちゃん飛んできてちょっかいを繰り返す。（可愛くて憎めないやつだ。笑） ところでこの時期になると思い浮…

故郷の次兄に電話した。送られて来たアイスクリームのお礼だ。例年ラレクチェという梨が送られて来ていた。梨のアイスはめちゃくちゃ美味しかった。　 「登ったよ、谷川岳」 「えっ？！一ヶ月前にも行ったよね」 「うん。リベンジ」 「そうか、あっはっは」 次兄の声が嬉しそうだ。 「○○君も登ったの？」 「そう、○○が連れて行ってくれた」 ３年前に頂上まで登った時、山頂は雲の中で数メートル先も見えな…

喪中のため、年賀のご挨拶は遠慮させていただきます。 今年も不定期に、つらつらと思うことを書いていきたいと思いますので、宜しくお願いいたします。 毎年、元旦は初詣に行ってそのまま、私の実家に新年の挨拶に行って兄弟が集まって新年会をやっていました。 でも、昨年8月に突然、母が亡くなり、実家へ行く回数もぐんと少なくなりました。 お正月に兄弟が集まって飲んだり食べたりするのは両親も楽しみにしていた…

先日、母が亡くなって、1週間が過ぎようとしている。 コロナ下での面会も、1年前から、マイクを使って窓越しの 会話だった。 亡くなる1週間前の最後のひと言は、 「もうえらいから、早く帰れ！」、だった。 その時は、特別養護老人ホームでの生活が、6年目を 迎えていた。 今となって振り返って見ると、いろんなことがあった。 入所当初は、口げんかもした。 懐かしい思い出話や、近所の話題等々、悲しかったことな…

義母と元夫が勝手に決めた鉛筆ビル住まい2Kは子供お断りだった。2年ごとの更新ができないことになった。 元夫は、「親父が家を建ててくれると言ってたから、長居はしないと思ってたし・・・」 義父は脳梗塞で倒れ判断力がないし・・・ 「兄義姉たちは、ずるい、お前はずるく生きるな・・・」 私は「自立したら、親を頼らず自分たちのできる範囲で・・・」と言うふうに受け取ったが・・・ 後になると、天の邪鬼発言で・…

9月の文章教室で「偶然の一致」の課題について発表した作品です。原作は縦書きで、横書き書式に改めました。 　　＊＊＊「猫のしっぽ」＊＊＊　　cz-359 　兄弟は多かったが私は末っ子で、親父からは猫のしっぽと呼ばれていた。 可愛らしいという意味かと思ったら、あっても無くても良いのだそうだ。親父が40歳代の子供で、確かにあっても無くてもよかろう。 　戦死した兄もいて、現在は遺族年金の恩恵に…