□はじめて外食は、大宮駅駅前の中華料理店にて
昭和41(1966)年、僕は小学校5年、そのとしから同級になったO君とは、漫画好き(共に『少年サンデー』ファン)の電車好きで、ウマが合った。
五月、大宮機関区に蒸気機関車を見にゆこうと誘われた。上野駅からは、電車(京浜東北線)ではなく、EF57型の引く列車(東北本線の普通列車)でいった。「同じ切符でのれるんだぁ」、そんな高等技術はもちあわせていない僕はただついていった。当時の大宮駅西口は、限りない平屋のつづく駅裏的の風景、その駅前のポツンとある中華料理店にはいった。
はじめての子供だけの外食だった。