気合いがあればなんでもできる!(法華寺十一面観音・その3)

前回から法華寺本尊十一面観音の、ありえない天衣の動きについて、気になって仕方がなかったので、帰っていろいろ調べてみると、ありました。

かなり以前に同じようなことを考えた学者さんが当然何人かおられまして、その中のひとりで井上正さんという方が、古代中国、唐の時代の絵師に、その表現のルーツを追究しておられたのでした。
http://www.kyohaku.go.jp/jp/pdf/gaiyou/gakusou/9/009_ronbun_b.pdf

絵師の名は「呉道玄(ごどうげん)」といって、それまでの技法にはなかった、革命的前衛的表現を編み出した人物だそう