国宝級の道具の奴隷になるな

こういう話である。

伊達政宗は

 国宝級の茶碗を 落とそうとして ヒヤリとした。

 が、

 その心の動揺が 自分として許せなかった。

 茶碗の所有者の自分が

 茶碗の奴隷になった。


 あくる日
 政宗は 茶碗を投げつけ 割って粉々にしてしまった。

 そして さばさばとしたとか


 加藤嘉明 は


 10枚の皿(国宝級)の一枚を家人が割った・

 嘉明は その残りのすべてを自分で割った。


 なぜ? 全部を?


 家人の方が 大切だから

 残った皿を見るたび 誰かがそれを思い出し 傷つくからだという。

 だとしたら 全部 ない