日本の能楽は、その所作の伝統に統一性を見つけること
ができる。所作は足の運び方「すり足」手の伏せ方、直立
不動などが統一している。この所作は沖縄の琉球舞踊にも
見られる。地方では田楽能として広がりを見せた。
起源は不明だが、日本流の頭の下げ方「合図地から丁寧
な挨拶30度60度、啓礼から土下座に至るまで」たぶん千年
も昔からの伝統なのだろう。
日本の歴史を顧みると、701年大宝律令の勅令が下って
日本特有の律令国家が誕生した。律は法律で令は行政を言
う。君主天皇が君臨して均田、徴兵、徴税を臣民たる国民
を統治するシステムである。