拉致40年、蓮池夫妻の歳月

1978(平成 53)年7月31日、新潟県柏崎市の中央海岸で、若いカップルの人生は暗転した。拉致さえなければ、二人の人生はどんなに変わっていたことだろう。

中央大学法学部法律学科3年生で、夏休み帰省中の蓮池薫さんは、本格的に司法試験勉強に取り掛かろうとしていたという。有無を言わせず拉致されて、北朝鮮でのつらい日々。恋人の奥土祐木子さんと結婚し、子どももできたものの、食料も自由も夢も希望もないつらい日々だったと思う。

16年前帰国したときは、ふたりの子を北朝鮮に残したままの「かけ」だった。その意味では「つき」があるともいえる。

蓮池さんは帰国後中央大