連載:四季・気候など

鎮魂の時―我が国にとって8月とは(1043)

依然として猛暑は続いている。この老爺は、この処日記を書くと言えば、どんな主題であろうと、まずもって暑さを嘆じるところから始めているようだ。

 だが、8月と言うと、暑いのは当然として、我が国にとってどうしても忘れられない時でもある。
 8月6日は、世界で初めて、広島に原爆が投下された日である。その余りにも悲惨な、無残な、広島に壊滅的大打撃を与えた日だ。トルーマン大統領は軍事施設を狙うと言ったとか。だが、実際は膨大な数に上る非戦闘員たる一般国民が、一瞬の内に殺戮されたのだった。
 実は、wakohの属する教会には、広島で、爆心地に近い広島女学院の生徒だった