連載:趣味人倶楽部・日記

予定通りには行かない生活(1050)

wakohが現役で働いていた時には、無我夢中と言うほどではないにもせよ、大部分は予定に沿った行動であり、生活だった。
 wakohは教員だったので、それ以外の世界は殆ど知らずに過ごしてきてしまった。教員としては、3つの大学でフルタイムの教員をしていただけではなかった。それぞれの大学で講義や演習のコマ数があったが、それ以外に学生指導には随分の時間を費やしていたし、その他各種の会議などもあった。それをどれもこれも何とかこなしていた。
 講義や演習のためには、かなりの準備を要する。そのためには、たとえ出勤しない日にも、家で、書斎に籠っていたものだった。それは一