「二十億光年の孤独」と言う詩集

 黄金虫の羽根美しき孤独かな  細見綾子

 影も又孤独となりて冬木立つ  田中 蘇水

 永き日のことに孤独を愛しけり  高橋淡路女 梶の葉

 永き日の銀座大路にゐて孤独  田中兼豊

 影も又孤独となりて冬木立つ  田中 蘇水

 贅沢に孤独楽しむアンニュイよ  アロマ

 一億年ぽっちの孤独春の雨  高野ムツオ 蟲の王

 「二十億光年の孤独」と言う詩集  アロマ 

 花桐や孤独でありし少年期  吉村ひさ志

 花終る春蘭のまた孤独かな  北原志満子

 元日の孤独を映画館にもまれ  藤木清子

 孤独かと問はる湯治の甲斐の春  及川 貞