玄関を出ると、初秋のやわらいだ日差しがさしかけてくる。そして日日草がはがゆいばかりの可愛さで、その姿をみせる。
毒性の強い花だとはとても信じられない。
真夏の炎天下でもしっかり育つ、数少ない花のひとつ。次々に咲いて、古い花は枯れる前に落ちるから、常にきれいな状態で花をながめられる。日日草という名は毎日のように新しい花が次々と咲いていくという意味で付けられたようだ。
五つに裂けた花を数個ずつつける。色は桃色と白地に赤のはいったものなどがある。一日ごとに新しい花が咲き続けたあと、細長い実をつける。
熱帯産らしいいかにも鮮やかな色彩。
日本では寒さに耐え
連載:季節の花 4