愛人/ラマン(1992)

8日(土)の晩にスターチャンネル(BS10)の特別編成で無料放映された際の録画を、昨晩(24日・月祝)観賞。初見、原作(マルグリット・デュラスの自伝的小説)未読。
1929年の仏領インドシナで、荒廃した家庭環境に倦む15歳のフランス人少女と華僑の資産家ボンボンが出会い、周囲に投げかける波紋を顧みず肉欲をむさぼり合う仲となっていく異郷文芸ラブストーリー。
単なるスキャンダラスで露悪的なロリコンものでしょ? という先入観で今まで触らなかったのだが、この機会にちゃんと観て本当に良かった。まさに映像で人のサガを語る、これは視聴覚の文学だ。谷崎か、はたまた自然主義