「夏でも淋しい北欧への独り旅の哀歓とサウナの話」

藤村の詩の「小諸なる古城のほとり」のはじめは、「雲白く遊子悲しむ 緑なすはこべは萌えず 若草もしくによしなし」です。軽薄な私は自分が遊子になったつもりで独り旅をします。
旅が仕事の旅でも、独りで行くときには必ず藤村の詩を思い出します。
仕事をしていた昔はよく外国へも仕事のために独り旅をしました。

遠方の大学にいる同じ専門の研究分野の人を個人的に訪問する旅も何度かしました。
初めて会う人でも同じ専門の人は同志として暖かく迎えてくれるのです。
例えば以前スウェーデン、ノルウエイ、フィンランドなどの北欧の国々を一人でそんな旅をしました。夏の終わりでしたが人影