はるくんのお父さん

 はる君は思いきり走りました。お父さんの車が見えなくなるまで追いかけて、走りました。車が見えなくなると、急にかなしくなりました。うしろかあるいてきたお母さんに、なみだを見せないように、はる君はテイーシャツのそででなみだをぬぐいました。そして、えがおをつくってふりかえりました。お母さんが、りょうてをひろげてしゃがんでいました。はる君は、その手の中にとびこみました。あったかいお母さんのにおいがしました。
「らいげつまたあえるからね。」お母さんがいいました。はる君は小さくうなづきました。

はる君は、ずっとふしぎにおもっていることがあります。それは、どうしてお