古谷田 奈月 作
男と女、黒と赤 対局の二篇。
<無限の玄>
三島由紀夫賞受賞作
男ばかり5人の家族血縁者で構成するブルーグラスバンド<百弦>。
リーダーの玄、その二人の息子と甥とその父親。
その玄が長いツアーから帰ってきた月夜野の家で急死したのが物語の始まり。
しかし弦は翌日蘇る。そしてその日のうちにまた死ぬ。
その繰り返しが毎日続くが 警察はその遺体を毎日引き取っていく不思議。
全くありえない話で 非現実的、不可思議な話だが それを彼らは最初こそ戸惑うが日常のように受け入れていく。
玄が毎日蘇ってくる意味を彼らは考える。
そして