韓国の小説。 殺しひとすじ45年の女、爪角(チョガク)の壮絶な人生を描いている。 関連記事≫≫ アジア小説の読書記事はブログに、8回アップしています。 http://hamidashirakuen.blog.fc2.com/blog-category-146.html 題名の「破果」だが、 旬をすぎた果物といった意味のようだ。小説の中でも、殺し屋の爪角が、冷蔵庫を開けて、桃の異臭に気づく場面…
2024年2月24日の朝日新聞朝刊「天声人語」がクルコフ『侵略日記』(Daily of an Invasion, 2022.)を基にロシアのウクライナ侵略戦争を取り上げている。愚生の食指が動いた。 1961年生まれのアンドレイ・クルコフはウクライナ人でロシア語作家であり(『ペンギンの憂鬱』『灰色のミツバチ』等)、「キーウ旧市街の〈黄金の門〉」「世界で最も「クールな」都市部トップ一〇〇の一六位…
垣谷美雨さんの小説はどれも面白く笑いあり・涙あり・感動ありで、新知識にも出会えるが、この小説はやや重苦しかった。 主人公の原田澄子は50歳を越えて、娘2人は大学を終え自立している。妹娘は結婚し子どももいる。自分は高校卒業後 地元信用金庫に勤めたが、深い考えもなく世間の流れのままに見合いで地元出身・大卒・工務店勤務の夫と結婚した。子どもが出来てからは信用金庫勤務が難しくなり退職して、子どもが…