ああ萩の野空を翔りゐたりし夢 三橋鷹女
あえぎあえぎ登って見るや萩すゝき 正岡子規 萩
あきらかに人の声する雨の萩 飴山實 少長集
あへて焚く日は定めずも萩を刈る 高浜年尾
あやかりて嬉々とわが家の萩までも 後藤比奈夫
あらし白萩、巖に砕け散る白波か 荻原井泉水
あるものの萩鳳仙花初あらし 山口青邨
ある日ひとり萩括ることしてをりぬ 安住敦
ある朝の萩の乱れに彳ちつくす 安住敦
いち早く萩は乱るる風を得つ 大野林火 早桃 太白集
いつまでもかくれてゐたく萩青し 飯島晴子
いつ刈ると問はる