【読書】「新・生産性立国論」デービット・アトキンソン著

著者は日本の国宝や重要文化財などの修理、修復を主な事業としている小西美術工藝社の代表取締役社長。

日本では2015年から2060年にかけて生産年齢人口が3264万人激減する。世界第5位のGDPを誇るイギリスの就業者数を上回る数。日本が現在のGDPを維持するためには、生産性の向上しかない。本書を要約すると、これだけしか言っていない。

しごく真っ当な論だ。
著者は、日本が経済大国になったのは人口が多いからだと主張する。
その人口が減っている。高齢者を1日17時間、死ぬまで働かせても、現在のレベルの社会保障や積みあがった1200兆円の国の借金負担に耐えられ