連載:つれづれ 5

明日はお通夜

親しい親戚の叔母が亡くなった。
とっても悲しいことだけど、いいお母さんだったなと思う。
惜しまれるうちに散るのが花だとはいうが、77歳はまだまだ若い。
ほんとうに惜しい人だった。

  こんな静かな夜
 先刻までいた。今はいない。
 ひとの一生はただそれだけだと思う。
 ここにいた。もうここにはいない。
 死とはもうここにいないということである。
 ~ 中略 ~
 秋、静かな夜が過ぎてゆく。あなたは、
 ここにいた。もうここにはいない。
       「死者の贈り物」 長田 弘



            「(つれづれ(101)明日はお通夜」

カテゴリ:日常・住まい