連載:心に残る旅 2

石段のある風景

石段という言葉を聞くと、いろんな所を思い浮かべる。最初は伊香保の温泉街だろう。
そして、金比羅さん。行くたびに籠にはのらず、かといって最後まで自分の足で上りきることは一度もなかった。

石段には風情がある。観光地に限らず、ただ何とはなしに郷愁を感じる。
いくら時代が進んで、車社会になってもそれは変わらない。車では上ることができないからだろうか。

山の中腹や、ちょっとした高い所に建つ社は石段があるのが普通だ。それは100も200もある場合も決してめずらしくない。
栃木市の太平山のように途中で道路に横切られている石段もなかにはある。

石段にはなぜか紫陽花