さんが書いた連載心に残る旅 2の日記一覧

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想い出の福岡

少し前にある人に、福岡はいい所だよねと言った。そうしたら、でもなんか暴力団が多い街だよと返ってきた。そういえばそうか、などと半信半疑で答えた。 福岡市は九州どころか、日本を代表する街だと思う。人口も多いが、政治経済文化教育の中心地でもある。 ところが一つ不思議に思ったことがあった。それはこの街のJRの駅名に福岡というのがない。東京も大阪京都も、名古屋や横浜も、札幌広島でさえどの都市にもその駅名…

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飛騨高山を訪ねて

   旅の好きな君へ  君がもし古都を訪ねたいと思うなら  高山へ行くといい  朝早く宮川に並んだ市を見物しながら  まだ俗化されてない飛騨を知ることができるだろう  ~ 以下略 ~          (昭和47年11月) 高山へは岐阜から特急で二時間とちょっと。 飛騨の渓流を右手に見下ろしながら高山本線を北へ進むと、とある所で平野を急カーブするのに気づく。と同時に何かいっぺんに解放されたよう…

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列車の旅を楽しむ

柏から東武電車にて大宮方面へ一つ進むと豊四季という小さな町がある。さほどの理由もなく住んだことがある。 私のような者が在住する所だと考えていただければ、何の変哲もない町だとすぐおわかりになるだろう。小さな町とはいえ行政上は柏市内に含まれるのだから、正確には小さな駅と申したほうがあるいは妥当かもしれぬ。 だが私はこういう呼び名が好きだ。駅を中心にして開ける。その町では駅が生活の糧であり、時には道し…

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天園ハイキングコースと鎌倉の町並みを行く

だいぶ前のことだが、私が東慶寺へ着いた時には、その日が飛び石連休の真ん中のためか、どこも人で身動きもできないほどであった。 「縁切寺」の俗称で知られるここは、明治の後半まで尼寺だったので、訪れる人もその影響でか、相変わらず若い女性が多い。強いて変わったといえば、年々クローズアップされてきたということぐらいだろうか。 この寺の初代住職は北条時宗夫人覚山志道尼で、五世の後醍醐帝皇女用堂尼のころから…

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旅先での松葉菊とパッションフルーツジュース

プランターに数週間前から松葉菊が咲いている。 毎年のことではあるが、今年もまたきれいに咲いてくれたなと思う。何よりも花期が長く、初秋まで楽しめるというのがうれしい。 この松葉菊を気にするようになってもうどのくらい経つのだろうか。長男があと数日で2歳になろうとしているあの夏のことだったとたしか思う。その時からわが家の花の仲間入りとなっている。 そもそもこの松葉菊をわが家で育てることになったのは、…

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古関裕而記念館のこと

原っぱを思いっきりかけまわる。時には畑や田んぼなども遊び場の一つだった。 小さい頃はチャンバラが好きだったから、リーダーとなりよく土手などへも出かけてそれらを楽しんだ。場合によってはその遊びは戦争ごっこやお祭りのまねごとなどにも発展した。だからか「露営の歌」とか「若鷲の歌」「暁に祈る」などの軍歌を幼いわりには好んで口ずさんだ。童謡も歌ったが、今思うと戦争の歌も好きだったと記憶している。 それか…

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お城にみる本物の美しさ

富山のお城を訪ねた。外観も色もとても立派で、すごいなと思った。城中に入ると鉄筋コンクリートである。車椅子エレベーターもありまことに便利な城だ。まわりのお堀や松と見事にマッチした、お城好きにはそれはすばらしいひと時を楽しませてもらった。 ふと思った。往時もこんな感じだったのだろうか。まさか当時にエレベーターは存在しなかっただろうが、資料を手にしてみると外観や内部の構造はほぼ当時を検証して造ってあ…

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ひたち海浜公園のネモフィラ

ひたちなか市のネモフィラを見に車を走らせた。 というか、6日前の5月3日にも実は見に行っている。だからここ一週間以内に2度訪ねたことになる。 その3日のときは道路は普段の日曜日とたいして変わりはなくすいていたのだが、さすがに今日は平日とあって道路はわりと混んでいた。 3日のときと同じように最寄りインターまでは一般道路で、そこからは公園まで高速を利用した。それぞれ1時間15分と1時間、計2時間1…

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「旅を楽しむ会」平成を終わるにあたって

平成もあと3日で終わろうとしています。 昨年6月に初イベントを開催して、先日は第27回目「さようなら平成」ということで皇后美智子さまのご実家の醤油工場見学イベントを盛大のうちに終了いたしました。 ここで昨年6月より行われた過去のイベント全27回を、会員別にその参加回数をカウントしてみました。延べ139名の人がイベントに参加しました。 11回参加  東京の人 10     東京  9     埼…

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「旅を楽しむ会」イベントを始めて、今日でちょうど丸7ヶ月が過ぎ

旅を楽しむ会の最初のイベントをはじめて今日でちょうど7ヶ月になった。その年の春は10名程度の仲間だったが、イベントスタート時点では20数名になり、今は84名とたくさんの所帯になってきた。 その間数えたら18回もイベントをやれた。大きな失敗がなかったのは、いい人たちに恵まれたからだと思う。 でも5人の方がここから去っていった。そのうちの3人はまだ一度も参加いただけなかったのは心残りだ。 私の旅に…

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今春の遊びごころが、今はたくさんの仲間たちへと

今年の春から遊びごころで旅のプランを練って、いろんな近場へ仲間たちと行った。「旅を楽しむ会」という、6月頃はまだそれは名ばかりの、20数名のわずかな会員だった。 それが半年後には大人数となり、現在募集中のコースだけで11もあるというのは、さすがに自分でも驚いている。 これらの仲間たちと今後もいろいろな所へ出かけたい。そしてその出かけた先の良さを共に味わってみたい。 一緒に行ってくれた人たちが…

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それぞれの地に、さまざまな思い出の秋

今年は紅葉を見に6回出かけた。 長野、茨城、栃木などが多かったが、6番目は一昨日に訪ねた鎌倉であった。 どこも昔のような派手な赤色にはあまりめぐりあえなかったが、それはそれで私なりに楽しめたと思っている。それぞれの地を訪ね、この秋もさまざまな人とさまざまな思い出を作ったことのほうがうれしい。 旅の思い出とはしょせん同行した相手によりずいぶん違うものだということを今回もしみじみと思っている。 …

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石段のある風景

石段という言葉を聞くと、いろんな所を思い浮かべる。最初は伊香保の温泉街だろう。 そして、金比羅さん。行くたびに籠にはのらず、かといって最後まで自分の足で上りきることは一度もなかった。 石段には風情がある。観光地に限らず、ただ何とはなしに郷愁を感じる。 いくら時代が進んで、車社会になってもそれは変わらない。車では上ることができないからだろうか。 山の中腹や、ちょっとした高い所に建つ社は石段があ…

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紅葉の中を五人の仲間と

久しぶりにこの地に来た。といってもわずか一年ぶりのことである。それが久しぶりなのか、それともしょっちゅうという表現がいいのか。そんなことはどうでもいい。 初めてこの地を知ったのはもうずいぶん前のこと。 あるホテルの事務の人から「すてきな場所がある」と言われて、車で案内されたのはいつのことだったのかとなつかしさに指を折ってみる。ちょうど40年くらい前になるのだろうか。同じくらいの年齢だった彼女は…

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那珂湊のおさかな市場で

土曜日だったこともあり、いつもの隠れ駐車場は満員だった。道路には有料駐車場待ちの車が海から見えなくなるくらい並んでいる。 すると魚釣りを終えた一台の車が目のから姿を消した。うんうん、と同時に私の車は空いたスペースにもう向かっている。 土日に那珂湊へ来たのは何年ぶりか。今年は数えて5回目になるが、浮かんでこない。3日前の水曜日にも訪ねたばかりだが、車も人も今日はドピークそのもの。 時計の針は1…

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旅に出たら、それなりに

現在「旅を楽しむ会」という、出かけることの好きな人たちの集まりの会を主催している。 春に10名たらずだった会員が、今は60名にもなって私自身が一番びっくりしている。わずか半年間でプラス50名とは予想もしていなかった。だからというわけではないけれど、来年の今頃は100名に達するのかなと心の片隅で思ってもみる。 世に出ている旅を真似するのではなく、自分でいいなと思った所を自分で思うままに、好きなよ…